ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち
Author: ポール グレアム
Edition: 単行本
Publisher: オーム社
ISBN: 4274065979
Rating:
based on 11 reviews
Amazon Price:
¥ 2,520
Third Party Price: ¥1500.00
You save
¥1020.00 (40%)
Availability: 通常24時間以内に発送
-
ハッカーの恍惚に溢れるエッセイ集
- Lispハッカー及びエッセイストとして知られるポール・グレアムのエッセイ集。
Web上のエッセイをまとめたもの+新たに書き下ろした2章。
タイトル「ハッカーと画家」は第2章の題名をあてたもので、本書の的を得ていない。
前半は主に”デザイン”について、後半は”プログラミング言語”について述べている。
非常に斬新な切り口に、痒いところに手が届く話題運び、
論理的で無駄がない文章に、読者の心は掴まれる。
(Gauche開発の川合史郎氏による)翻訳も、読みやすくて良い。
興味を抱かれたなら、Web上の日本語記事を一読すると良い。
「知っておきたかったこと(What You'll Wish You'd Known)」(本書に非掲載)
は、自分が高校の頃抱えていたモヤモヤを、見事に吹き飛ばしてくれた。 -
痛快です
- 書店に行くと、この本が他のハッキング、クラッキングノウハウ本に紛れているのをよく見かけますが、
思想、社会等のコーナーに陳列されるべき本です。
著者は著名なハッカーとの事ですが、
neutralに思考し、最後まで考え抜くといった事を軽々とこなしているように見え、
ITに関することのみならず、格差やいじめ等の問題について鋭く、深くかつ共感できる知見を披露しています。
たびたび更新される著者のブログで最新の記事が読めますので、
これからも注目していきたいと思います。 -
案外、歴史的書物かもしれない
- あなたが、ハッカーとまではいかなくても仕事でプログラミングを行っているなら、なんとも興味深いと思う。
この本ではプログラミングのみ話題として扱うのではなく、初っ端は教育問題であるが、このハッカーの教育論では、学校も教育制度(アメリカのだが、日本でも全く同じ)もボロカスにこき下ろすが、それがことごとく的を得ている。ハッカー思考があらゆる問題において有効かどうかは分からないが、常識に凝り固まった思考パターンを打ち破る特効薬ではあるし、何よりこの著者が、それに強力なパワーがあることを証明している。
この著者が絵を描いているところも面白い。プログラマと画家は似ているという。彼は絵を描くことからも、自分の感覚やプログラミングスタイルに確信を得たと思う。
プログラマならこれを読み、自信を得て可能性を高めるかもしれない。と同時に、IT社会そのものの真の本質も理解しやすくなるはずだ。案外、歴史的な書物かもしれない。 -
エンジニアを組織、管理している立場の人間にぜひ読んでもらいたい。
- 最近はwebに発表したエッセイや、ブログのエントリーをそのまま出版したりなんてことがあるけれども、この本もその類。そういう風に書いてしまうと、なんだか企画モノのような中身の無い浮ついた内容、ある種タレント本のようなものを想像してしまうかもしれないけれども、この本についてはそういうことは無くて、なかなかの内容。
内容はポール・グラハムによるIT業界、そのコミュニティ、もしくはハッカー(ごく一般的なITエンジニアも多少通じるところがあります)に関する文化論をエッセイとして論じたもの。
エンジニアが書いた文章だからと言って、その内容が堅苦しいわけでもなく、また理系用語をちりばめた、その知識が無ければ理解に苦しむようなものでもありません。お互いが技術者だから分かる、もしくは分かってもらいたいと言うような読者層を限定してしまう内容ではなく、エンジニアではない一般の人たちにも非常に分かりやすい内容。
特に非エンジニアの人たちには理解に苦しむところがあるのかもしれない、ハッカーの行動、考え方についてはエンジニアを組織、管理している立場の人間にはぜひ読んでもらいたい部分だったりします。 -
共感!!
- まだ、2章までしか読んでませんが、他の本には載っていなくて、なおかつ僕にとって共感できることがいろいろ載っていて、グイグイ引きこまれながら読んでます。
0章の、ものづくりにおいては、あれこれ前もって用意周到にやろうとせずに「とにかくやる」方式が有効だ!という考えは、僕自身行っている研究活動でも、当てはまってると思う。なんつーか、人は、勉強すればするほど、無駄で実効性のない議論にハマり易くなるように思う。自分にとって、動きやすいフィールドを見つけて、その中で「とにかく動く」ことが、ものづくりパーソンの健全なあり方なんだと思う。
1章「オタクはなぜもてないか」は、好きか嫌いかはっきり分かれる章だと思う。内容は、筆者自身が、中学・高校時代と灰色生活を送っていたこと、その原因に、学校システムというものの、無目的さ、それゆえに、子供たち自身による秩序の構成が起こって、空虚な人気競争に明け暮れる結果となり、オタクはその居場所を失って、さらに、いじめの標的になる・・・みたいな話。僕自身、中学・高校時代に対して、著者と同じような感情を持っていて、「受験勉強って、意味あんのかなー?」って、当時、かなり悩んでいたことを思い出した。僕も含めて、大抵の大人は、大人になるとそーゆーことを忘れてしまうんだと思う。でも、筆者は、そのことを執念深くもおぼえていて、自分の本の1章を割いて議論している。多分この章が、著者の一番言いたかったことじゃないかなって気さえしてくる。
著者によれば、学校ってのは、親がその管理から解放されるために、若者を押し込めて、退屈な授業という儀式を繰り返す、一種の刑務所のようなものらしい。僕もまあ半分くらいは同意かな。大人が真剣に制度の改革を行う必要があるって著者は言ってるけど、僕は、どこにも理想の制度なんてないのではと思う。制度改革で解決がつく問題なんて実際ほとんどないというのが僕の考えだ。(制度は作るより、実行するほうが10000倍難しいというか。)とにかく、オタクという人種は、若者を押し込める学校制度の中で生きにくい存在であることは否定できない。むしろ、学校制度の外で、自分の創造性を発揮できるコミュニティーを見つけること。世界を広げることで、学校制度でのウサを晴らすというか、そーゆーくらいしか現実的な解決策はないんじゃないかって思う。今は、インターネットとかあるし、そーゆーコミュニティも作りやすい環境にあると思う。少しづつではあるが、僕らの時代より物事はいい方向にいっていると思いたいなー。
なんか自分の意見ばっかりだな、レビュー失格かも。本書購入の際の参考になれば幸いです。
教育関係者にもオススメ???